農業に本気で関わりたいけど、農業法人に就職するか、はたまた独立したほうがいいか、迷っていませんか?
あなたが大事にしたい価値観を、どこに置くか?で変わってくるのは当然ですが、今回は農業法人に就職すべきメリット5つについてご紹介します。
いっぽうで、デメリットもあるので農業法人に就職すべきか迷っているならぜひ、一緒にみていきましょう。
農業法人に就職すべき5つのメリット
- 初期投資がゼロ
- 収入が安定する
- 法人経営が学べる
- 大型機械など設備が整っている
- 合わなかったら辞められる
そのあとで、独立を考えよう。
農業法人に就職すべきメリット①初期投資ゼロ
個人で独立して、いちばん怖いのは、いきなり莫大な借金を抱えること。
もちろん、猶予の長い助成金はあるものの返済は必要。
その点、農業法人に勤める場合には初期投資のリスクが一切ない。
農地も設備も、なにもかも、そろっている状態で農業に専念できる。
とくに、ベースとなる農地の確保は、個人に任せてもらえないことも多い。
地域からも信頼される農業法人では、手がたりないほど農地を任されるという状況がある。
農業法人に就職すべきメリット②働いてすぐ収入が安定する
独立する場合、もちろん収穫時期まで収入がはいってこない。
これについても助成金でカバーできるかもしれないが、その年の収穫高は初年度こそバラつきがでやすい。技術が不足するなら、なおのこと。
売り上げが安定するまでには時間がかかることも想定できる。
そのため、1~2年の収入がなくても生活できるように資金を用意しておかなければならない。
社会保険や税金関係も、農業法人に就職していれば心配する必要がないのも魅力。
家族を養う身としては、収入が安定するのは、本当にありがたい。
農業法人に就職すべきメリット③法人経営が学べる
農業法人で3年以上、働けばおおまかな仕事のしくみがつかめる。農業研修生として任せてもらえなかった責任のある仕事も経験できるチャンス。
お金のながれや、営業・販売など、どのように法人経営が成り立っているのかを身をもって学べる。
栽培だけでなく、加工や販売、経理までひとりでは手におえない作業工程のいろはを知っておくだけでもためになる。
農業法人に就職すべきメリット④大型機械など設備がそろっている
最新の農機や、大型機械など設備がそろっている農業法人も多い。
なぜなら法人として信頼があるぶん、補助金も通りやすいから。
設備投資がしっかりされていれば、あつかえる農地の面積も増やすことができ、売り上げもどんどん増やしていけるイメージだ。
最新の機能を備えた設備があると、作業じかんが簡単にこれまでの半分になったりするから、はかどる。そのぶん、違う仕事に時間をつかえる。
農業法人に就職すべきメリット⑤合わなかったら辞められる
新規就農して、やっぱり無理かも…と挫折しても初期投資を回収するまではなかなか辞めるわけにもいかない。
独立するには、それなりの覚悟が必要ということだ。
農業法人に就職する場合は、会社員とおなじように辞めることへのハードルは、独立に比べて下がると言えますね。
農業法人に就職するデメリット
必死で働いて売り上げが多くなったとしても、固定のお給料しか受け取れないという点です。
やっぱり、農業をやるからには大きく稼ぎたい!という野望をもつのは当然です。ただ、多くの人が失敗しているのも事実。
農業法人に就職するのは未経験は危険?
農業をまったく知らないひとにとっては、体力的にハードだと感じるかもしれません。
炎天下の中、1日中ハウスで作業したり、草刈り機で永遠に草と格闘したり、○○キロもある散布機をせおって歩き回ったり…
とにかく同じ作業でも淡々と丁寧に向き合い、体をフルで動かしていく覚悟が必要です。作物の収穫時期になれば、出荷作業もあいまって、忙しさはMAXに。かわって、冬になれば仕事がほとんどない場合もあります。
体力に自信がある&受け身にならずに考えられるひとは、大活躍できること間違いないし。
農機の扱い方を知らなければ事故につながりますし、へびや蜂など危険な生き物も避けては通れません。
農業法人に就職するのは体力的にきついけどメリットだらけだった
ある程度の知識と経験がないと、農業はたちうちできない世界。
農業法人で数年学んでから、独立する!というのが一番賢い方法かも。
自分で感覚をつかむまでは、安定したお給料の中で働こう。
「源流の水と、寒暖差のある気候、こだわりの肥料、職人の腕」と米作りには最適な環境。
ここでしかできない米づくりに誇りをもっているし、法人の後継者として集落を担っていく責任もある。
だから僕は、独立は考えてません。