いま、地方で大きな問題として取り上げられるのが、増加の一途をたどっている空き家。
地方から都市部に出て暮らす若者世帯が、親の亡き後の実家の始末を放置してしまう場合も多い。
ほかにも、複雑にからみあった要因によってますます状況が悪化している。
そんな中、「ピンチはチャンス」と空き家問題を別の切り口からみている若者も増えてきている。
あなたも、あてはまるものが、ありませんか?
・田舎での民泊事業に活用したい
・空き家を安く貸りてカフェをオープンしたい
・農地が付いた空き家で田舎暮らしがしたい
・空き家をリノベーションして移住したい
・空き家を安く購入してシェアハウスを運営したい
田舎に拠点を置いて生活したい、ビジネス展開をしたい、と考える若者にとって空き家はチャンス物件なのです。
それを後押しするような自治体の助成も登場しています。
地方の空き家が無料ってホント?
「1円も払わなくていいから、もらってほしい」そんな美味しい話があるんでしょうか??
はい、実際に0円で譲られる古民家は存在しているんです。
なぜ空き家が無料で手に入るのか?その理由を5つにまとめました。
① 取り壊すにもお金がかかるから
② 維持するのに大変な労力がかかるから
③ 税金の支払いが多いから
④ 借り手がいないから
⑤ 家が古くて傷みが目立つから
地方の空き家が無料である理由①【解体費用】
「解体するのに莫大な費用がかかる」というのが実際で、何かと理由を付けて空き家を放置しているケースが多いです。
木造… 4万円程度
鉄骨造・鉄筋コンクリート造… 6~8万円程度
これは、一坪あたりなので、総額だと100万~200万円が平均的にかかってきます。(参考:ヌリカエ)
自治体ごとに、解体における補助制度があるといっても金額的にはキツイ。
しかし、空き家を放置するのが危険なのは…
- 犯罪・防犯対策(不審者の侵入・放火など)
- 防災(がけ崩れなどで、まわりに危害を加える)
- 景観も悪くなる
といった恐れが考えられます。
そのためにも、空き家をいかに活用すべきかが国や自治体でも見直されています。
地方の空き家が無料である理由②【維持管理が手間】
敷地の草刈りや室内のカビ対策など、維持管理のため、こまめに訪れる必要もあります。
とくに、夏に伸びる草は刈ってもすぐ元にもどるほど勢いよく生えてきます。
この管理に対して、逆に手間賃を頂きたいほどです。
雪がふる地域であれば、雪下ろしなども必要です。
知らぬ間にカビが繁殖したり、シロアリの住処になってしまったり…
毎日暮らしていても手が回らないような管理の手間が見えてきますね。
地方の空き家が無料である理由③【税金が高い】
固定資産税の支払いは、空き家があるときよりも更地にすると6倍になってしまいます。土地が売れれば、支払う必要がないのですが、売れる見込みがないのなら、解体したくないのは当然の心理なのかもしれません。
最終的には、強制的に解体されて、その費用を請求されるということも考えられます。
今後の制度改正にちゅうもくです~!
地方の空き家が無料である理由④【借り手が見つからない】
売りに出したところで、誰も借りてくれないというケースが多いのです。
駅からも遠く、市街地からも離れたような場所にあったり、田舎はなにかと不便。わざわざ、お金をだして交通の便が悪い場所に住むという価値観は一般的ではありませんね。
地方の空き家が無料である理由⑤【老朽化が激しい】
築年数がたっている家が、空き家になることが多いです。
そのため、老朽化していてリフォームするにも莫大なお金がかかります。
● 水まわり・排水
● 電気・ガス
● 床・たたみ・壁
● ドア・窓
● 屋根・外壁
● 柱(シロアリ)
● 耐震性
● 庭・所有地
床下、水回りなど何年も放置されていれば、余計に傷みも目立ってきます。
近年では、寒波により空き家での水道管の破裂もおおきな問題になっていますよ。
地方の空き家が無料である理由【まとめ】結局、資金が必要
かなり条件のいい空き家を無料でかりる・買うことは、やはり無理があります。
ボロボロの状態でもいいなら、リフォーム代などを見込んで交渉が必要です。
無料なので、水道管や電気配線、床など基本的な部分が保証されているとは限らないということです。
無料!の裏には、やはり理由があります。
しっかり他と条件を比べて慎重に空き家を選びましょう。